南山大学学術叢書<br> 遠藤周作と探偵小説―痕跡と追跡の文学

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南山大学学術叢書
遠藤周作と探偵小説―痕跡と追跡の文学

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  • サイズ A5判/ページ数 363p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784764274334
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3095

内容説明

遠藤文学の根源に探偵小説あり。それは、痕跡を追跡するスリルとミステリーに満ちたもの。神を追う人間と神に追われる人間を語る遠藤文学を、新しい視点で俯瞰する!

目次

第1章 「芸術体験」としての探偵小説(遠藤周作論の脱構築;探偵小説との出会い)
第2章 遠藤文学の探偵小説的構造(「影なき男」を読む;探偵小説作家としての遠藤周作;遠藤文学の横糸と縦糸)
第3章 なぜ探偵小説なのか(痕跡の追跡としての探偵小説;技法を問う作家―小説家と批評家としての遠藤周作;探偵小説という技法)
第4章 遠藤文学における「痕跡の追跡」の諸相(リヨンの犯罪学者E.ロカール―遠藤の痕跡理解の淵源;神を追跡する人・人を追跡する神)
第5章 探偵小説として読む『沈黙』(フェレイラの棄教―「出発点における不可思議性」;井上筑後守とロドリゴ―「中道に於けるサスペンス」;最期の切支丹司祭―「結末の意外性」;なぜ『沈黙』は「切支丹屋敷役人日記」で締めくくられたのか;結論の代わりに―今後の遠藤研究のための提言)

著者等紹介

金承哲[キムスンチョル]
1958年、韓国・ソウル生まれ。1981年高麗大学理学部物理学科卒業。1984年、韓国・メソジスト神学大学大学院神学研究科修士課程修了。1989年、スイス・バーゼル大学神学部博士課程修了、神学博士。専門は組織神学、宗教間対話、宗教と科学の対話。釜山神学大学教授、金城学院大学教授を経て、南山大学人文学部教授、南山宗教文化研究所所長。東京と名古屋で「遠藤周作を読む会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

9
遠藤周作が探偵小説に強い影響を受けるようになった源流は、彼の仏留学時の読書体験にあることが説明される。しかも著者は遠藤の純文学から中間小説まで全作品を追跡して、探偵小説的構造を鮮やかに取り出して見せてくれる。遠藤にとってなぜ探偵小説なのかと問う著者はミステリーと神学、文学の関係を明らかにする。カラマーゾフの兄弟であろうが、罪と罰であろうが、主人公と他者との緊張感に満ちた心理的なやりとりは、探偵小説そのものだ。追うものと追われるものとの関係は、探偵小説のパターンそのものなのだ。「沈黙」を再読したくなった。2019/07/09

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