内容説明
修道制の起源を解き明かす“物語”。アントニオス、マカリオスほか4世紀に砂漠で隠遁生活を送った「最初の修道者たち」の生涯を、教父ヒエロニュムスやアタナシオスらがドラマティックに描いた、キリスト教的伝記の古典と称えられる作品群。初の邦訳を含む5篇を収録。古代キリスト教の豊かな精神性を汲み取ることができる偉大な源泉!
目次
ヒエロニュムス『テーバイのパウルス伝』(プロローグ―最初に砂漠に住んだ修道者は誰か;迫害と殉教の時代 ほか)
アタナシオス『アントニオス伝』(誕生から子ども時代まで;召命 ほか)
ヒエロニュムス『ヒラリオン伝』(誕生から、修道者になるまで;悪魔による最初の試み ほか)
ヒエロニュムス『囚われの修道士マルクス伝』(マルクスとその連れ合い;マルクスの生い立ちと、彼が修道士になるまで ほか)
著者不明『エジプト人マカリオス伝』ギリシア語版(マカリオスの両親;財産を失う ほか)
著者等紹介
戸田聡[トダサトシ]
北九州市生まれ。文学博士(オランダ・ライデン大学)。現在、北海道大学大学院文学研究科教員。専門は古代キリスト教史、東方キリスト教文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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