内容説明
伝道の危機における最重要テーマ。古代より組織神学の根本問題として扱われた贖罪論は、聖書・歴史・信仰・サクラメントなど神学のあらゆる分野に関わり、いまなお熱く議論されるテーマである。教会と信仰継承の危機にある現代のキリスト者にとって、贖罪論とは何か?教父・宗教改革者・近現代の神学者らの言説を検証しつつ、キリスト教の中心教理の現代的な再定義を試みる論文集!
目次
第1部 贖罪論の再考(キリスト教のアイデンティティと贖罪論;十字架と神の国;贖罪論と三位一体論)
第2部 贖罪論史の再検討(アタナシオスの贖罪論とアンセルムスの贖罪論―古代と中世の場合;ルターの贖罪論;カルヴァンの贖罪論 ほか)
第3部 贖罪論の周辺(律法と福音―救済史的転換とキリスト教的アイデンティティ;和解と救済;洗礼、その神学と生活 ほか)
著者等紹介
近藤勝彦[コンドウカツヒコ]
1943年、東京に生まれる。東京大学文学部卒業、東京神学大学大学院修士課程修了、チュービンゲン大学に学ぶ。神学博士(チュービンゲン大学)。東京神学大学教授、学長を経て、同大学名誉教授。日本基督教団銀座教会協力牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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