内容説明
今日までの市場競争は、高い経済成長を実現する一方で、所得格差の拡大、環境破壊、金融危機などを引き起こしてきた。果たして市場は「幸福」にどう影響するのか?「正義」への配慮に役立つのか?愛や寛容などの「徳」を促進するのか?市場作用に関する最新の経済学的研究成果を提示しながら、聖書に基づく倫理観を読み解き、キリスト教信仰と経済の関連性を体系的に明らかにする野心的な試み!
目次
第1章 序論(自由市場の拒否:アクラ宣言;自由市場の伝統的擁護 ほか)
第2章 市場と厚生(功利主義;聖書における富、貧困、厚生 ほか)
第3章 市場と正義(倫理における、権利と分配上の正義の原理;聖書における正義の原理 ほか)
第4章 市場と徳(アリストテレスの古典的徳の倫理;キリスト教の徳 ほか)
第5章 統合と適用(三つの視点、すなわち、厚生、正義、徳を結びつけること;価値に序列はあるか ほか)
著者等紹介
関谷登[セキヤノボル]
1947年生まれ。1969年高崎経済大学経済学部卒、1976年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東北学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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