内容説明
戦後、日本国憲法の制定により「最高法規」として明示された「人権」理念の源泉はどこにあるのか。人類の多年にわたる自由獲得の成果とされる「人権」の由来を歴史的に問い、近代人、とくに日本人がなぜ人格として自立し、人権を帯びねばならないのか、という人間学的根本課題を、キリスト教弁証学としての人間論から論じる。
目次
第3部 新しい弁証学への道「人権」理念の探求(コスモスの崩壊―近代人は旅立つ;人格と人権―日本の現状から出発;人権と憲法―いずこより来たるや、わが「最高法規」;アメリカ革命とフランス革命―ヨーロッパの状況;名誉革命への仲間時―革命と革命の間、アシュレーとホイッグ党 ほか)
第4部 総括 現代日本の人間状況(日本知性の「ゲルマン捕囚」について;われわれもまた「遅れてきた国民」(プレスナー)か―戦時中の日本に寄せて
「闇の中に輝く光」―ラインホールド・ニーバー)
著者等紹介
大木英夫[オオキヒデオ]
1928年生まれ。1956年東京神学大学大学院卒。1960年ユニオン神学大学(ニューヨーク)ドクターコース卒(Th.D./Ph.D.)。神学博士(D.D.)。名誉法学博士(L.L.D.)組織神学・社会倫理学専攻。東京神学大学元学長、同大学名誉教授。学校法人聖学院名誉理事長。聖学院大学大学院前院長、同総合研究所前所長。現在、聖学院大学大学院特命教授。日本ピューリタニズム学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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