内容説明
植村正久、小崎弘道、高倉徳太郎、石島三郎などを通して紹介され、日本の教会の形成に大きな影響を及ぼしたフォーサイス神学。当代きっての研究者たちがさまざまな角度から堅実で強力なフォーサイスの神学について論じ、芸術や政治にまで及ぶ関心の広がりと現代的意義を明らかにする。フォーサイスの娘による「父の回想」も収録。
目次
父の回想
道徳性・贖罪・イエスの死―フォーサイス神学の決定的焦点
救贖的なものとしての現実的なもの―フォーサイスにおける権威と自由
フォーサイスの祈祷論
フォーサイスの教会論
フォーサイス神学における悲劇
目的論と救贖
非体系的体系家としてのP.T.フォーサイス
P.T.フォーサイスは政治的神学者か
会衆派牧師としてのP.T.フォーサイス
反対感情の虹―フォーサイス・芸術・創造
エジプト人たちを混乱させる―フォーサイスとヘーゲル
フォーサイスは本当にバルト以前のバルト主義者であったか
フォーサイス神学における福音主義的霊性
P・T・フォーサイスの神学的権威論
著者等紹介
大宮溥[オオミヤヒロシ]
1933年、香川県に生れる。58年に東京神学大学大学院修士課程を修了し、日本キリスト教団の教師となる。66年、博士課程修了(神学博士第一号)。阿佐ヶ谷教会伝道師、東中通教会(新潟)、阿佐ヶ谷教会、成瀬が丘教会の牧師を歴任。その間に日本キリスト教団関東教区と西東京教区の総会議長、日本キリスト教団常議員、『信徒の友』編集長、世界宣教協会委員長などを務める。現在、日本キリスト教団阿佐ヶ谷教会名誉牧師、日本聖書協会理事長、敬和学園理事長、学生キリスト教友愛会理事長、東洋英和女学院と東京神学大学の理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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