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出版社内容情報
《内容》 「看護実践の科学」連載中,多くの共感を呼んだ「立ちどまって看護婦さん」がブックレットシリーズ第1弾として登場! 臨床指導者・専任教員・婦長の経験をもつ著者が入院。患者として問いかけたケアの質へのするどい提言とその意味を,看護に共通する課題としてとらえる。日常ケアと看護の原点をみつめなおすのに最適な1冊。 人がどのように生きどのように死ぬかは,健康の度合いや年齢によってさまざまの感じ方や考えかたがあるだろう。 吉田さんは,一人の女として母としてというよりも,看護婦としての意識を終末のベッドでも忘れることなく持ち続けた。「プライベートなことについては思い残すことはありません。でも,私を育ててくれた病院の看護の将来を思うと,死んでも死にきれない思いなのです。」私は,この言葉を日本の看護の現状に重ねた。多くの先達が,仕事半ばで倒れた同僚が,自分が患者になって同職の看護婦たちから受ける看護。…患者の立場は,患者にならない限りその立場には立てないことを知る謙虚さから看護は始まらなければ。 (あとがきより) 《目次》 はじめに-1通の手紙1 「生活の場」としての病室 6人部屋の患者の「生活の場」2 情報収集の意味 突然の下半身麻痺で入院した朝のこと 麻痺のある患者の排泄援助について3 患者からみた病院生活学 食パンは,やはり焼いて食べたい 食前の最低のマナーを望むのはぜいたくかしら 入院環境への患者の願い 病院の花-看護婦の感性はどうなっているか4 看護婦は病人の鏡に 麻痺した私の身体のこと 病人の身だしなみと看護婦の服装5 遺言となった言葉 遺言となった原稿を前に 患者の苦痛と孤独6 看護婦の言葉-だから看護はむつかしい ヒヨコみたいな看護婦にどうしてこんなに高圧的に 口の重い看護婦 答えて欲しくて訴える場合だけではない7 生活行動援助の意味と責任 清潔保持は看護婦の責任 プロといえる看護婦の清拭をまだ体験していない たまのシャワーに涙が出る 排泄はトイレが原則 お経のように唱える「看護婦の仕事」 ある日の昼食配膳時 患者が患者に気をつかうお茶配り 面会室での患者の会話8 車椅子と包帯 車椅子三題 包帯と教育9 付き添い問題とすてきな看護婦 付き添い問題を考えるヒント 療養生活を左右する看護婦の態度10 患者に学ぶ… 療養環境について-患者の気持 生きている喜び-自然とのふれあい 生きているうちに-ターミナル患者のQOL
目次
1 「生活の場」としての病室
2 情報収集の意味
3 患者からみた病院生活学
4 看護婦は病人の鏡に
5 遺言となった言葉
6 看護婦の言葉―だから看護はむつかしい
7 生活行動援助の意味と責任
8 車椅子と包帯
9 付き添い問題とすてきな看護婦
10 患者に学ぶ…