出版社内容情報
第1章 教父たちの権威/第2章 キリストにおける統一と分離/第3章 見えざるものの像/第4章 ラテン教会の挑戦/第5章 三一的唯一神論の擁護/第6章 ビザンティン正統主義の最後の開花
感想・レビュー
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マウリツィウス
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【東方正教会神学論】東方正教会の神学序論は古代教会系譜を継承、そして従来カトリック政権に毒されない伝統と忠義こそが教会を支えてきた証拠記録。新教/旧教二項対立を原点立場で超克した文明と信仰、後世において文学装飾品と見なされるも実際は古代と中世の循環性を否定したキリスト教世界における新約位置を明瞭化した成果が大きい。神学への弁証法異端に屈しなかった強靭システムこそが異教としてのギリシャ勢力を遮断していく。古代と教会何よりも《信仰と御国》を崩壊させずに保存した状況と実証が宣べ伝えられる。かつての実像論投影観。2013/06/19