内容説明
オランダの首相も務めた高名なカルヴィニスト神学者であり、政治家・ジャーナリスト・教育者として多方面に業績を残したアブラハム・カイパー(1837‐1920)の思想を日本で初めて包括的に紹介。正統的な改革派の神学に根ざしつつ、迫りくる近代主義の波に対してキリスト教信仰の側からの解決をめざしたその思想は、多元的なイデオロギーの共存という現代の問題へと今もなお強い光を投げかける。
目次
第1章 序
第2章 ストーン講義以前のカイパー
第3章 カイパー訪米
第4章 世界観としてのカルヴィニズム―第一講義
第5章 カルヴィニズムと宗教―第二講義
第6章 カルヴィニズムと政治―第三講義
第7章 カルヴィニズムと学問―第四講義
第8章 カルヴィニズムと芸術―第五講義
第9章 カルヴィニズムと将来―第六講義
第10章 結論
著者等紹介
稲垣久和[イナガキヒサカズ]
東京基督教大学教授。専攻はキリスト教哲学。1947年東京生まれ。1975年東京都立大学大学院博士課程修了(理学博士)。国際基督教大学講師、アムステルダム自由大学哲学部研究員、客員教授を歴任。1990年より現職
豊川慎[トヨカワシン]
1977年生まれ。2000年関西学院大学神学部卒。東京基督教大学共立基督教研究所在学中。キリスト教哲学(社会哲学、政治哲学)専攻
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