内容説明
日本の教会の課題としてバルト神学を受け止めてきた9人の牧師・神学者が、大阪・豊中中央教会で語った説教と講演。信徒のためのバルト入門書としても格好の書。
目次
井上良雄(説教・良き羊飼―ヨハネによる福音書第10章11‐17節;講演・バルトと私)
大崎節郎(説教・汝の荷を主にゆだねよ―詩篇第55篇1‐8、22節、マタイによる福音書第6章25‐34節;講演・福音の再発見)
小川圭治(説教・追い求めるのは、捕らえられているからである―ピリピ人への手紙第3章12節;講演・和解の福音―カール・バルトにおける神概念の転換)
寺園喜基(説教・キリストの名によって歩きなさい―使徒行伝第3章1‐10節;講演・キリストに背負われた私の十字架)
加藤常昭(説教・深みに立つ神の子に生かされて―マルコによる福音書第15章33‐41節;講演・カール・バルトの説教について)
高森昭(説教・新しい喜びの発見―創世記第12章1‐4節、コリントの信徒への手紙2第12章7‐10節;講演・宗教・自然をめぐって―バルト神学の特色)
永井春子(説教・出掛けて行かれる神―エゼキエル書第34章11‐16節、マタイによる福音書第19章30節‐第20章16節;講演・バルト神学の意義)
武田武長(説教・歴史を支配したもう神―ダニエル書第22章27‐45節、マタイによる福音書第28章16‐20節;講演・教会の信仰告白に仕えるバルト神学)
芳賀力(説教・暗闇の祈り―ヨナ書第2章1‐11節、使徒言行録第9章1‐19節;講演・神義論としての大いなる物語―バルトのヨブ記解釈をめぐって)
著者等紹介
五十嵐喜和[イガラシヨシカズ]
1939年生まれ。日本キリスト教会神学校卒業。現在、日本キリスト教会豊中中央教会牧師、日本キリスト教会神学校講師。著書、『日本基督教会史の諸問題』(改革社、1983年)、『近代天皇制とキリスト教』(共著、人文書院、1996年)、『日本プロテスタント諸教派史の研究』(共著、教文館、1997年)他
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