内容説明
自分にとって厄介なもの、見たくないもの「異質な存在」とどう向き合うべきか。「人間の生と死の意味」「性と悪の多様な在り方」「人権や平和」等の先鋭な諸問題について取組み、弱さを排除するのではなく、ともに生きることを語り続けた著者渾身のメッセージ。
目次
1 ハンセン病に学び、がんを生きて―エッセー(ハンセン病に学び、がんを生きて;病むということ、生きるということ)
2 弱さを絆に―チャペルアワー・礼拝メッセージ(「べてるの家」の不思議なメッセージ―創世記第二八章一〇‐一九節;あなたが励ましてくれるから‐響きあう生と死―詩編第八六編一一‐一三節 ほか)
3 信仰と人権―講演(ハイジ、クララは歩かなくてはいけないの?―こどもの物語と聖書に見られる“しょうがい者”差別;ハンセン病とキリスト教―信仰と人権のかかわりをめぐって)
4 女性とキリスト教―論文(「ベタニア=らい病人隔離村」説をめぐって―神殿の巻物四六・一六‐一八とマルコ福音書一四・三との関連;旧約における病人・障害者・女性と罪のメタファー ほか)
著者等紹介
荒井英子[アライエイコ]
旧姓、目時。1953年山口県生まれ。5歳の時、父と死別。一人の兄、二人の姉と共に母の郷里・青森県三本木町(現在、十和田市)の母子家庭で育てられる。高校生の時、三本木教会で受洗。1971~75年青山学院大学文学部神学科で苦学。卒業後、日本キリスト教協議会、世界ルーテル連盟マス・メディア研究所勤務を経て、1979~89年日本基督教団信濃町教会副牧師。1986年11月荒井献と結婚。1989~1992年国立療養所多磨全生園内・秋津教会牧師
荒井献[アライササグ]
1930年秋田県生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院人文科学研究科西洋古典学専攻博士課程満期退学。ドイツ・エルランゲン大学神学部留学。Dr.theol.(神学博士)。青山学院大学助教授、東京大学教授、恵泉女学園大学学長を経て、東京大学・恵泉女学園大学名誉教授、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
ネギっ子gen
優希