内容説明
人間が苦しみ悲しみに出会った時、絶望から救い上げてくれる存在。その眩い存在を求め、憧れた作家や文学者、宗教家たちがいた。彼らとの出会いを通して新しい真実に目を開かれ、魂をゆさぶられた思いを軽やかな筆致でつづる珠玉のエッセイ集。
目次
1 死と苦難の意味(日野原重明先生とカザルス―「鳥の歌」をめぐって;本当は恐ろしい『オズの魔法使い』)
2 司馬遼太郎とザヴィエル(司馬遼太郎と仏教思想;司馬遼太郎とフランシスコ・ザヴィエル ほか)
3 文学者と神(絶対者を求めた三島由紀夫―「班女」をめぐって;太宰治の「竹青」と「トカトントン」をめぐって ほか)
4 希望を語った人々(暗黒のただ中に;神を信頼した三人の伝道者―小塩力、植村正久と山室軍平 ほか)
著者等紹介
大塚野百合[オオツカノユリ]
東京女子大学英語専攻部、早稲田大学文学部史学科、米国クラーク大学大学院修士コース卒業。イェール大学神学部研究員、恵泉女学園大学教授、昭和女子大学非常勤講師を歴任、恵泉女学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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