出版社内容情報
現代の救命延命型の医療体制における医療行為の負の面と矛盾点とを説得的に語り、「望ましい死への援助」を提案する。
ミヒャエル・デ・リッダー[ミヒャエルデリッダー]
(Michael de Ridder) 2011年までベルリンの病院で、救命救急部門の主任医師として勤務。著書に Welche Medizin wollen wir? : Warum wir den Menschen wieder in den Mittelpunkt aerztlichen Handelns stellen muessen (DVA,2015) などがある。
島田宗洋[シマダムネヒロ]
現在、東京救世軍清瀬病院院長。
ヴォルフガンク・ローランド・アーデ[ヴォルフガンクローランドアーデ]
(Wolfgang Roland Ade) 現在、獨協医科大学医学部海外研修委員会日獨連携推進室副室長。
目次
できることは何でもやるべきか?―終末期医療の任務
人間の命はいつ終わるのか?―心臓死と脳死のはざまで
飢え死にや干からびを防げるのか?―終末期の人工栄養
お世話をしたのに惨めな最後―衰弱死と病弱死
規制された苦痛!―疼痛治療の挫折
「その時が来たらお呼びします」―冷淡な病院の雰囲気
「愛する息子は、誰のもの?」―アレキサンダー・N君の死への長旅
自意識なき人間―永続性植物状態
人間の意思―終末期における自己決定
希望は最後まで残る―緩和医療の価値〔ほか〕
著者等紹介
島田宗洋[シマダムネヒロ] [Ade,Wolfgang Roland]
1939年、兵庫県生まれ。東京大学教養学部、医学部で学ぶ(医学博士)。国立小児病院心臓血管外科医長、国立療養所多摩全生園循環器科医長、救世軍清瀬病院、循環器科医長、病院長などを歴任。現在は、救世軍清瀬病院名誉院長、公益財団法人日本国際医学協会評議員
アーデ,ヴォルフガング・R.[アーデ,ヴォルフガングR.]
1947年生まれ。ホッヘンハイム大学医学部、ルプレヒト‐カール大学医学部、ドイツ国立がんセンター細胞腫瘍生物学研究所、エバーハルト・カール大学医学部などで学ぶ(医学博士)。サノフィ・アベンティス(株)を定年退職後、現在は、獨協医科大学医学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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