内容説明
ある日、自分が指導していたバイブル・クラスの男性が妻子を殺害した。それを機に受刑者の救済活動に引き込まれ、刑務所の改善、さらに女性の教育、労働運動など多方面にわたり指導力を発揮したカナダ人宣教師で、日本YWCAの創設者である、女性宣教師の経験した大正デモクラシー。
目次
カナダ開拓者の家庭
キリストと、みかどの帝国
「女性のための女性の仕事」
東京からスコットランドへ―アバディーンの「淑女神学生」
「日本語と格闘中」
大正の新時代と「女性問題」
「神の不思議な導き」
受刑者と刑務所
『聖徒となれる悪徒』
「社会的コスモス」と渡り合う〔ほか〕