内容説明
舌禍事件で刑死した馬場文耕、将軍の門前で「将棋の神様」を演じた三笑亭可楽、呼び物の講釈を質に入れた石川一夢、座禅で芸道に開眼した三遊亭円朝など、江戸~明治期に名人上手と謳われた講釈師、落語家の銘々伝。
目次
文耕と瑞竜
瑞竜と竜山
立川焉馬
森川馬谷
三笑亭可楽
桃林亭東玉
東玉と伯円
伯山と伯円
可楽と良斎
南鶴と南窓〔ほか〕
著者等紹介
野村無名庵[ノムラムメイアン]
明治21年(1888)、東京に生まれる。本名、野村元雄、のち元基と改名。府立第一中学校を中退し、医者の住み込み書生などしたのち、古今亭今輔に弟子入り。その後、日本演芸通信社に入社、都新聞などに演芸記事を寄稿する一方で、大衆読物、新作落語の創作をはじめ、話芸を中心に幅広い文芸活動を行う。昭和20年(1945)5月の東京大空襲で死去
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