内容説明
キリスト教の唯一・絶対性を問いなおす。諸宗教の対話と共存の時代に、キリスト教の絶対性主張は再考を迫られている。J.ヒックらの試みた宗教多元主義を批判。世界の諸宗教とキリスト教の出会いにあたって、より深く神学的になされた多角的な議論。
目次
1 三位一体論と宗教多元主義
2 キリストと諸宗教
3 解釈学・認識論・宗教多元主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
3
副題に「ポスト多元主義の宗教と神学」とあるように、ジョン・ヒックにより提唱された宗教多元主義の今日的な問題点に留意した上で、では、キリスト教は、他宗教を、どう考えられるのか?を問うた論文集です。わたしは第二章「キリスト教と諸宗教」に収録されていた、ジョン・B・カブ・Jr氏による「多元主義を越えて」という論文にだけ目を通しました。そのあとで、本書の訳者である森本あんり氏による著作や、訳書に、どのようなものがあるのか気になり、Google検索したりしていました。今後、どこに読み進もうか検討中です。2023/11/02
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