内容説明
経済的繁栄が追求される一方、失業、モラルの低下、心の病など、至る所で交わりの崩壊現象に直面している現代社会。教会はどのような使命をもっているのだろうか?美徳を創出する使徒的共同体としての教会の形成とその課題について考察する。
目次
美徳なき混迷の時代
リバタリアン対コミュニタリアン
共同体論者との対話(A.マッキンタイアーの場合;R.N.ベラーの場合;M.ウォルツァーの場合)
個人、共同体、社会
神的制度としての教会
共同体の創造(最初の契約;新しい契約;神のコイノーニア)
選びと召命―共同体契約
三位一体論と共同体
使徒的共同体―教会の召集、建設、派遣
パラクレーシスと聖書的ナラティヴ〔ほか〕
著者等紹介
芳賀力[ハガツトム]
1952年神奈川県に生まれる。1979年東京神学大学大学院修了。1983年ドイツ・ハイデルベルク大学神学部留学。1987年同大学より神学博士号取得。現在、東京神学大学教授(組織神学)、慶応義塾大学講師、日本基督教団東村山教会牧師、季刊『教会』編集主幹
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。