感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みじんこ
4
カトリック教会の成立や修道院の起こり、位階制、典礼の意味などが詳細に解説されている。三位一体とペルソナの神学は引用部分がやや難解だった。個人的にはなぜマリアが信仰されているのかについての第5章が面白く、特に超越者としての強調がなされた神と母性的な包容力との対比はなるほどと思う。ロザリオの祈りの繰り返し、心臓の鼓動や日の出・日の入りなども繰り返しであるとする引用は頷ける。日本史で出てきたバテレンなどのキリシタン関係の用語の語源はこれなのか、という発見もあった。アッシジのフランチェスコにも興味が湧いた。2024/03/20