内容説明
話を聴こうとするときによくみられる心理などをイラストで紹介しながら、傾聴の実践に欠かせないスキルをていねいに解説。活用できる場面別事例も数多く掲載しています。
目次
第1章 求められる傾聴力とは(傾聴は、人と人とをつなぐコミュニケーション;相手の話を受け止めると、共有世界が築かれる ほか)
第2章 心理カウンセリングから学ぶ傾聴の基本(おおらかな気分で、耳を傾ける;あるがままに受け止める ほか)
第3章 傾聴場面にあらわれやすい心理(ホンネを隠す防衛機制;つらい現実を回避しようとする ほか)
第4章 知っておきたい場面別アプローチ(「あなたのせいだ」と責める人への対応;いつも誰かの意見を求める人への対応 ほか)
著者等紹介
古宮昇[コミヤノボル]
心理学博士、臨床心理士。米国州立ミズーリ大学コロンビア校より心理学博士号(PhD.in Psychology)を取得。ノースダコタ州立こども家庭センター常勤心理士、パイングローブ精神科病棟インターン心理士、州立ミズーリ大学コロンビア校心理学部非常勤講師などを経る。現在、大阪経済大学人間科学部教授(臨床心理士養成第1種指定大学院)およびニュージーランド国立オークランド工科大学心理療法学部客員教授。また、開業オフィスで心理療法を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージー
64
★★★★☆プロカウンセラーの「傾聴術」。傾聴の基本、相手の心理状態、場面別アプローチ。本自体が非常に優しい作りになっているので、読みやすい。4章「場面別アプローチ」では、うつ、アルコール依存、不登校、クレーマーなど、事例別に「相手の心の動き」と「アプローチ法」を学ぶことができる。どちらかというと、対人援助職など、傾聴の必要性が高い方向け。実際に身近に困っている人などがいたら、この本の必要性も高いだろう。【印象的な言葉】受け取った大半の情報は数秒のうちに消えてしまい、注意を向けた情報のみしか記憶に残らない。2018/10/05
かおりんご
59
心理学。傾聴について分かるかと思ったけれど、具体的な傾聴の仕方というよりは、ざっくりとした心理学の話。一朝一夕には傾聴のテクニックは身に付かないということですね。なんでもかんでも同意するのはダメ。かと言って否定もダメ。相手が言わんとしていることを予測して話を聞く。意識して話を聞くようにはしたいなと思います。2016/01/04
西
38
生まれてこの方、自分は話すのが苦手で、聞く方が楽というか性に合っていると思ってきた。しかしながら、最近はこの手の本を読んでいるので、自分がいかに人の話を聞いていないか、自分の話したい欲求を抑えられていないか、自分の価値観を押し付けようとしているかに気付くことが多くなった。まだ改善は出来ていない、気づいているだけだが・・・。相手の話を評価せず、共感する事。相手がどうしたいのか、言葉の表面だけではなくしっかりと聞いて理解してあげること。穏やかに人の話を聞ける人間に私はなりたい。2017/04/16
morinokazedayori
36
★★★日常会話での傾聴ではなく、対人支援場面における傾聴術が、初学者向けに、テーマごとにイラスト入りで分かりやすくまとまっている。2017/06/19
もちもちかめ
25
ほんとにプロかよ…酷い。なんの深みもない。何なんだ。君は何年何を見て何をして何を聞いてきたんだ…酷い。はっきり言おう、無駄だ。浅い浅すぎる。怒りを通り越し呆れる。臨床心理士ですって。河合隼雄先生のご著書を初めから読み直せば良いと思う。大学一年生からやり直せば良いと思う。教科書通りのことしか言えないのなら、大学一年生でいいと思う。教科書を越える何か、それがなにも感じられないから腹が立ったです。2018/04/12