内容説明
ビザンティン神学のキリスト論。キリストの神性と人性をめぐる論争は五世紀のカルケドン公会議で一応の決着を見るが、なおも論議は続き、東方キリスト教会の霊性と相俟って発展し、独自の展開を遂げた。これまで知られることの少なかったビザンティン神学のキリスト論を本格的に紹介する初の書。東西のキリスト論の深化を目指す待望の書。
目次
第1章 五世紀のキリスト論
第2章 カルケドン派と単性説派
第3章 六世紀のオリゲネス派による危機
第4章 「神が肉において苦しまれた」
第5章 擬ディオニュシオス
第6章 霊的著作家―救い・禁欲・神化
第7章 救いの宇宙規模の広がり―証聖者マクシモス
第8章 体系化の試み―ダマスコスの聖ヨアンネス
第9章 見えざるものの眺望―聖画像破壊論争の危機
第10章 後期ビザンティン・キリスト論
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