内容説明
古代のキリスト教徒は、戦争をどのように考えていたか?ローマ帝国の軍隊の中には多数のキリスト教徒がいたし、また、キリスト教徒だけで組織された軍団もあったといわれる。他方、軍隊の中にあって皇帝への絶対的服従を拒否して処刑されたキリスト教徒の兵士もあった。戦争と宗教の問題は、たんに古代のキリスト教徒だけでなく、まさに現代における問題でもある。著者たちは、するどい問題意識によってこの研究をすすめる!
目次
1 歴史的イエスの時代の非キリスト教的背景と政治的状況(キケロー;ヨセフス)
2 新約聖書の背景(愛の要請と非暴力;新約聖書と古代教会における軍隊についての隠喩)
3 テルトゥリアーヌス
4 雷軍団
5 ヒッポリュトス
6 オーリゲーネス
7 外典福音書
8 ローマ軍の宗教
9 軍隊の殉教者たち
10 エウセビオス
11 アンブロシウスとアウグスティーヌス
結論
索引(聖句、書名、人名、事項)
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- 和書
- 夜の見張り