内容説明
ギリシア思想を福音と調和させた神学者。グノーシス主義などの異端との論争の中で、信仰と理性の対話を説いた初期ギリシア教父クレメンスの主著。「綴織(ベッド・カバー)」と題される本書は、プラトニズムをはじめとするギリシアの哲学・文学・歴史などの文化的教養を、神学の諸テーマの解明のために積極的に用いて、異教徒の福音受容の準備として書かれた非体系的な覚書。2分冊の1では、哲学と信仰の関係、貞潔や徳をめぐる問題、覚知について論じる。
目次
ストロマテイス(綴織)(第一巻;第二巻;第三巻;第四巻)
著者等紹介
秋山学[アキヤママナブ]
1963年大阪府生。1986年東京大学文学部西洋古典学科卒、1988年同大学院人文科学研究科修士課程修了、1999年同総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。1991年東京大学教養学部助手、1997年筑波大学文芸・言語学系講師、2004年同助教授、2015年より同人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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