内容説明
本巻は、著者が一貫して問い続けて来た無教会について探求した論考を収録したものである。無教会は福音の根源的再発見であり、その意味は、ひとり歴史的キリスト教の改革に留らず、全人類、全被造世界に及ぶものであった。著者は晩年無教会を、全人類教会主義、全宇宙教会主義とよび、それは世の終りにおいて初めて完成するものと見た。終末論的教会観である。
目次
無教会主義の反省と未来展望―ドイツ通信
無教会の過去・現在・将来
無教会における共同体の問題
対談「いま宗教改革を生きる」
なぜ無教会か
無教会とは何か
回顧と仰瞻
神学無用論について
教会と無教会
無教会論の迷走