内容説明
中世ヨーロッパを起源とするカトリックの信徒信心組織が、どのようにして日本に伝えられ、民衆の中にどのように根づいたのか。既成宗教との関わりなども掘り起こしつつ、躍動する民衆の活動を世界史的視野から初めて光をあてる画期的研究。
目次
第1部 「こんふらりや」解剖(「こんふらりや」とはなにか;「こんふらりや」の淵源;キリシタン史のなかの「コンフラリヤ」と「こんふらりや」)
第2部 「コンフラリヤ」から「こんふらりや」への移行―豊後キリシタン宗団形成のプロセスに注目して(豊後キリシタン宗団と「コンフラリヤ」モデル―大分郡高田郷(現大分市)のキリシタン共同体の形成
「コンフラリヤ」の日本的「変容」の結果としての「こんふらりや」―「禁教」・「迫害」という外的要因)
第3部 「こんふらりや」の規則にみる日本的キリスト教(「さんたまりやのくみ」の心得(元和六年)
「被昇天の聖母のこんふらりや」の規則(ロドリゲスの規則要約)抜粋)
著者等紹介
川村信三[カワムラシンゾウ]
1958年神戸生。1999年米国ジョージタウン大学大学院にて博士号取得(Ph.D.歴史学)。現在上智大学文学部史学科講師、ローマ・イエズス会歴史研究所在外研究員
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