内容説明
ルネサンス人文主義の代表的な知識人であり、ヨーロッパ近代精神の先駆けとなる思想家エラスムスは、同時代人に「信仰の再生をもたらした著作家」と称えられる神学者でもあった。キリスト教倫理の実践を説く、『エンキリディオン』、聖書の原典研究を奨励する『新約聖書の序文』、神学体系の全体像を示す『真の神学方法論』ほか、宗教改革をも先導した重要な神学的文書を収録。
目次
エンキリディオン―キリスト教戦士の手引き
フォルツ宛書簡
新約聖書の序文(敬虔なる読者への呼びかけ(パラクレーシス)
方法論(メトドゥス)
弁明書(アポロギア))
真の神学方法論
対話集(敬虔な午餐会(宗教的な饗宴)
エピクロス派
ロイヒリンの神格化)
解説(総説 エラスムスと宗教改革の精神;『エンキリディオン』;『フォルツ宛書簡』;『新約聖書の序文』;『真の神学方法論』;『対話集』)
著者等紹介
金子晴勇[カネコハルオ]
1932年生まれ。1962年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。現在、岡山大学名誉教授、聖学院大学総合研究所名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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