内容説明
「キリスト教の第二の創始者」(ヒエロニュムス)と呼ばれ、西洋思想に広く影響を与えたアウグスティヌス。彼の完成期の神学思想は、ペラギウス派やドナトゥス派を論駁することによって形成された。本書にはその論点ともなった恩恵論とサクラメント論をめぐる著作を中心に収録。主著『告白録』『神の国』『三位一体』と共に、アウグスティヌスの神学思想を理解する上で不可欠の書。
目次
エンキリディオン―信仰・希望・愛
霊と文字
自然と恩恵
キリストの恩恵と原罪(全二巻)
恩恵と自由意志
聖徒の予定
ドナティストの矯正
解説
著者等紹介
金子晴勇[カネコハルオ]
1932年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、岡山大学名誉教授、聖学院大学総合研究所名誉教授
小池三郎[コイケサブロウ]
1934年生まれ。1966年、京都大学大学院博士課程修了。京都産業大学名誉教授。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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