内容説明
ポツダム宣言、終戦の詔勅(玉音放送)、降伏文書、カイロ宣言。戦後70年日本の戦後は全部この中にあった!学校では習わなかった原文を自分で読んでみよう!
目次
1 「ポツダム宣言」を知っていますか?
2 「ポツダム宣言」を読んでみる
3 英語で読む「ポツダム宣言」
4 写真で見る「ポツダム宣言」
5 「降伏文書」
6 「カイロ宣言」
著者等紹介
山田侑平[ヤマダユウヘイ]
1938年長野県生まれ。東京外国語大学中国語科卒業。元共同通信記者。ニューヨーク支局員、ブリュッセル支局長など歴任。人間総合大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
63
8月の戦争関連本二冊目。太平洋戦争の敗戦について【無条件降伏か否か】を問題視する方が今もいる。その人は敗戦を認めたくないのだろう。本書で描かれている宣言は【米英華三国宣言】という。領土について定めたカイロ宣言と深く関係している。後半には英文と和訳、終戦の詔勅(後述)を紹介。【戦争犯罪人の処罰】という項目が後の東京裁判につながる。ポツダム宣言を無視せず受け入れていれば広島、長崎への原爆投下は防げた。今読んで意味のある一冊。戦争は始めるのが簡単だが、終わらせるのは難しい。日露戦争で日本は大きな勘違いをした。2020/08/02
くぅ
49
ポツダム宣言、読んだことありますか?恥ずかしながら私は読んだことがありませんでした。ポツダム宣言といえば、試験勉強で"原爆投下後、1945年ポツダム宣言受諾"ってこれのみ。1945年かポツダム宣言のところが空欄で埋めるパターンの暗記で充分でした。が、これでいいのかな、日本の教育…なんて改めて考えちゃいました。喧嘩もそうだけど始めるときはノリと勢いでいいけれど、あげた拳を下ろすのがなんと難しいことか、ね。ポツダム宣言出された時に、あっ、もう無理だわ、降伏!って言えてたら広島と長崎の惨状は無かったのかな。2020/08/13
ばりぼー
46
余分な解説を付けず、あくまでも資料の提示に徹した書。原文の英語、外務省が翻訳した公式訳の文語文、それを現代語訳したもの、英語から直接翻訳したものの四種の文章を掲載するだけでなく、終戦の詔書(いわゆる玉音放送)の全文、降伏文書の英語原文と和訳、カイロ宣言の英語原文と和訳、ソ連の宣戦布告文、「ポツダム宣言」受諾までの外務省電信資料など、読者の解釈に全てを委ねるための最大限の配慮がなされています。ここで軽々しい発言をするべきではないでしょう。「戦後」という社会の原点を知る上でも、是非御自身の目でお確かめ下さい。2016/05/10
森林・米・畑
26
ポツダム宣言なんて用語は習った事があっても、詳しく知りませんでした。ポツダム宣言、カイロ宣言、降伏文書、終戦の詔勅(玉音放送)を一通り読めた。写真資料や、新聞記事資料、外務省電信資料(ポツダム宣言受諾までのやり取り)が興味深く読めた。外務大臣と中立国のスイス・スウェーデン駐在大使とのやり取りが緊張感がありました。2020/08/16
takeapple
26
ポツダム宣言を当時の日本語訳(文語体)、英文、英文からの翻訳で読める。他にカイロ宣言、降伏文書、終戦の詔勅が収録されている。一番興味深かったのは、ポツダム宣言が出されてからの駐スイス公使、駐ソ大使らの外務大臣宛の電文。何とか日本を救いたいという思いが伝わってくる。これからのことを考えるとポツダム宣言を詳しく読む必要を実感。2018/01/14