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内容説明
香港の民主化をめぐる中国との激突。アジアの経済危機はなぜ生じたのか。中国はどこに向かうのか。21世紀への展望を大胆かつ率直に論じる。
目次
1 統治(最後の総督;香港の「運命の」歳月;植民地の課題)
2 香港からの展望(威勢のいい話;アジア的価値観;自由と市場;新しい世界と古い教訓;金の稼ぎ方)
3 未来を見つめて(中国と西洋;バック・トゥ・ザ・フューチャー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
78
先日、返還23年目の記念日、香港国家安全維持法施行。「一国二制度」は一体どうなるのか?立法院選挙の直接選挙制導入など民主化を図ろうとし、中国共産党当局と厳しく対立した香港最後の総督クリス・パッテン。その任を終え、香港統治を振り返り、東西の政治思想について語る。パッテンは香港の発展にとって、いかに自由と民主主義が大切かを説く。それは普遍的価値。(植民地帝国主義の末裔に人権を説かれるのも何だが、それはもう詮無いこと。)97年7月1日。返還式典を終えた最後の総督は激しく降りしきる雨の中、王室ヨットで香港を去る。2020/07/10