千島占領―一九四五年夏

スラヴィンスキー，ボリス・ニコラエヴィチ【著】/加藤 幸広【訳】

共同通信社（1993/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 189p／高さ 20cm
• 商品コード 9784764102965
• NDC分類 319.103
• Cコード C0031

内容説明

旧ソ連極秘文書が明かす「北方領土」占領の真実。

目次

１　千島問題の政治的局面
２　問題についてのソ連の歴史文献
３　ソ連の対日参戦
４　北海道北部占領計画と南サハリンの解放
５　占守島での流血の戦闘
６　北千島と中部千島の占領
７　ソ連の「北方領土」占領

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[雲をみるひと]

ソ連側から考察した樺太、千島占領。訳本ということもあり読みやすいとは言えないが、ソ連側も特に千島戦線においては戦力不足や現地の情報不足といった課題を抱えていたことがよくわかる。特に情報不足という点は択捉以南は勿論千島全域の占領が不当であることを示していると思う。また、樺太の古屯や占守、幌筵の大日本帝国軍の奮闘がソ連の行動を遅らせたこともよく表現されている。ソ連の後継国家とも言えるロシアの暴挙が行われている今、読みたい本かもしれない。

2022/03/20