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内容説明
第2次大戦中のポーランド―、青い目で金髪の子どもたちがナチの手で次々とさらわれる。いったいなぜ?ヒットラーの秘密組織「レーベンスボルン(生命の泉)」の隠された恐るべき活動を、実際の体験者がつづった衝撃の戦争秘話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽけっとももんが
4
金髪碧眼だからドイツ人として育てるためにポーランドからさらわれてきたこどもたち。優秀な「ドイツ的なこどもたち」を根こそぎ連れて来れば残るのは価値の低いドイツに奉仕するための下積み労働者しないなくなる、という無茶苦茶な思想。唯一幸いなのは、彼が心から望まれた家に貰われたこと、その後も交流が続いたことか。2015/01/13
Arte
1
刊頭のヒムラーの指令書がやたら楽しげな一方(ポーランドの知識階級を処刑し金髪碧眼の優秀な子供はドイツ人の養子にすれば、ポーランドには単純労働に適した奴隷が残ってめでたい)4歳男児を誘拐されドイツ人の養子にされ、ポーランド野郎とか罵る中二病の状態で帰って来るというのは、行方が分かっただけマシなんだろうが何とも酷い話。孤児院にいた時期に、どれだけ養父母にもらわれることを切望していたかという本人の記述も哀れ。しかし改めて思うのは、貰われていった家庭がたまたま良かったから、人生に適応できたんだろうな、ということ。2013/08/10
ココマ
1
再読。作者の育った家が、規律と温かさのある家だったのが幸いである。「命の泉」について書かれたもののなかでは、理解しやすいような気がする。2013/07/25
H.S
1
第二次世界大戦中ドイツはポーランドを侵略し, ポーランドからドイツに連れ去られた子供たちがいた。ヒットラーの選民思想から,その子供たちは"選別"され,ドイツ人として暮らす。著者はその中の一人だが,ドイツ人としての誇りを持ちながら生きてきた彼が,戦争が終結後"祖国ポーランド"に戻ることを決意するときの葛藤とは?2012/10/12
ぽて子
1
ポーランドからさらわれてドイツ人だということになってた少年の話。自分が軽蔑してた「ポラッケ」だと知ったときの衝撃は計り知れない。アイデンティティの危機だよ2009/02/24