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出版社内容情報
《内容》 本書は,広範囲にわたる脳科学研究の中で,脳幹・大脳基底核・大脳辺縁系に注目し,それら皮質下の基本的・自動的な情報処理の機能が,人間の認知や行動といったより高次レベルの脳機能にどのような影響を与えているかについて,最新の神経科学の研究成果を編纂したものである.
第1部では脳幹の構造,睡眠・覚醒,注意,ストレス,姿勢・運動と脳幹の機能の関係について,第2部では大脳基底核と運動の制御,注意,記憶,眼球運動に関して,第3部では大脳辺縁系について情動や自律機能とのかかわりに関する論文を収録した.臨床知見に照らして各論文を熟読玩味することで,基礎研究の成果を臨床実践の裏づけとして応用していく素地を手に入れることができる内容となっている.
[執筆者]遠山正彌,香山雪彦,今村一之,中村彰治,福島菊郎,福島順子,加藤誠,宮下暢夫,渡辺克成,岩崎愼一,西条寿夫,小野武年,永井正則,入來正躬,上野照子,前田久雄
《目次》
第1部 脳幹の構造と機能
1.脳幹の構造 [遠山正彌]
2.睡眠・覚醒と脳幹モノアミン・アセチルコリン作動性投射系 [香山雪彦]
3.注意と中枢ノルアドレナリン投射系 [今村一之]
4.青斑核の可塑性とストレスとうつ病 [中村彰治]
5.姿勢反射と脳幹 [福島菊郎・福島順子]
第2部 大脳基底核の機能
6.大脳基底核と運動制御 [加藤誠]
7.大脳基底核の神経伝達物質と注意 [宮下暢夫]
8.記憶と大脳基底核 [渡辺克成]
9.眼球運動と大脳基底核 [岩崎愼一]
第3部 大脳辺縁系と情動・動機づけ
10.情動のメカニズムと大脳辺縁系 [西条寿夫・小野武年]
11.情動と自律機能 [永井正則・入來正躬]
12.扁桃体と情動 [上野照子・小野武年]
13.情動回路と不安 [前田久雄]