セラピストのための基礎研究論文集<br> 筋感覚研究の展開

セラピストのための基礎研究論文集
筋感覚研究の展開

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  • サイズ B5判/ページ数 459p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784763960092
  • NDC分類 491.379
  • Cコード C3347

出版社内容情報

《内容》 科学の進歩はめざましく,今や分子レベルで多くの生命現象が語られる時代である.筋感覚についても例外ではなく,その一部で分子生物学・分子生理学上の知見が増している.これらの情報はいち早く周知されなければならないが,各学問分野の人がそれぞれの専門領域に加えて筋感覚研究の現状を理解するには時間がないのが現実である.しかし,神経内科学・精神科学・整形外科学・理学療法学・作業療法学・看護学・獣医学・宇宙医学・生物工学などでは筋感覚研究の状況を把握することが必要不可欠である.本書は,筋を感覚器としてとらえ,筋感覚に関する膨大な研究の要点を系統立てて詳細に解説した日本で唯一の書であり,リハビリテーション医療従事者の基礎的な医学的知識として必須の内容を網羅している.教科書,副読本,研究書として,教育,臨床を通じて幅広く活用可能なものとなっている.    《目次》 1.筋感覚の世界(総覧) 筋感覚の系統発生 哺乳類の筋感覚 感覚信号と神経線維 感覚の強さを表現する信号 固有感覚(proprioception) 2.侵害(III・IV群)感覚信号系 痛みは育てられる 信号源 痛みを起こす機序 侵害感覚信号の脊髄への投射 良い痛みと悪い痛み(炎症時などの) 侵害信号の脊髄内上行路 辺縁系・視床・大脳皮質での痛み信号 痛みを和らげる機序 運動とIII・IV群信号 筋肉痛の病態 3.II・III群感覚信号系 信号源 チャネル 脊髄への信号入力 屈筋反射(flexor reflex) II・III群感覚信号の脳への投射 4.ゴルジ腱器官からの張力信号 信号源 信号の内容と役割 感覚信号は3段階で変換される 感度とその調節 運動単位活動と信号 総合された信号が生体機能に意義がある 脊髄への投射 脳への投射 5.筋紡錘(I・II群)感覚信号 哺乳類筋紡錘からの信号 細かく動く筋部に筋紡錘は多い 筋紡錘の構造 筋紡錘の発生 変性・再生・加齢変化 筋感覚器は人生の履歴書である 6.筋紡錘(Ia・II群)感覚信号の内容 伸び感度と動的感度 機械的伸張から信号が起きるまで 3種の錘内筋活動で信号はどのように修飾されるか 7.筋紡錘伸張信号の感度調節 仕事に応じて器用にγ運動神経を使い分けている 単一の筋紡錘活動を合目的に調節するのに,それを支配するすべてのγ運動神経が活動する必要がある c錘内筋支配のγs運動神経活動で静的応答は高まるが,b2支配のγs活動で動的応答が高まることがある γ運動ニューロンの形態と機能的特徴 種々の感覚信号でγMNは運動に必要な反射効果を起こす 上位中枢からの感度調節 随意運動中の感度調節 β運動神経による感度調節 自律神経は仕事の流れに沿って筋紡錘の感度を調節している 8.筋紡錘伸張信号の中枢神経活動 脊髄内で信号は上位中枢により選択され,特徴づけられる 自己の筋へフィードバックするI群感覚神経活動 拮抗筋間のIa反射回路 II群感覚信号の脊髄内活動 筋疲労中の単シナプス反射の低下 信号の脳内での利用 9.ヒトの筋感覚 ヒトの腱感覚信号とその知覚 筋感覚信号の微小神経電図(microneurography) 緊張性振動反射 大脳皮質経由の信号による運動制御 筋知覚と脳活動 ヒト脊髄切断後の筋感覚信号 10.身体部位で違う筋感覚 外眼筋 口腔周囲筋 頚・胸部の筋 11.疾患における筋感覚 遺伝的疾患 中枢神経系の疾患 脊髄疾患 末梢神経系の疾患 その他の疾患 12.骨格筋内の血流と筋感覚信号 骨格筋内の血管密度 筋内血流は神経性にも調節されている 筋内血流は液性にも調節されている 筋内血流は代謝の影響も受ける 静脈への影響の集積 血流と筋感覚 運動性昇圧反射とは 皮膚と筋感覚

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