出版社内容情報
《内容》 本書はそもそも昭和54年に透析技術認定士用として作成されたものであるが,昭和63年に臨床工学技士制度が発足したので,その教育カリキュラムとの重複を避けるため平成5年に大幅改訂し,血液浄化に関係した部分を充実させた.それよりすでに4年が経過し,透析医療もさらに発展するとともに,また数々の変革もおきてきた.このような新しい情報を組み入れ,内容を一層豊富にして本書が粧も新たに再登場することとなった. この間,臨床工学技士の資格を取得した人達も増加を続け,昨年度で12,119名となっている.一方,透析技術認定士は3,889名に達した.後者は透析に関する5学会(日本透析医学会,日本腎臓学会,日本人工臓器学会,日本泌尿器科学会,日本移植学会)より選出された委員からなる透析療法合同専門委員会により認定される専門資格であり,透析の現場で働く臨床工学技士にとっては必須の資格となってきている. この資格は臨床工学技士が2年間の実地修練を経て,本書をテキストとする透析療法合同専門委員会主催の講習会を受け,認定試験に合格した場合に取得できるものである. 初めにも触れたようにこの分野の発展は急速であり,資格を取得した後も生涯教育としての学習を欠かすことができない.本テキストがその目的にも広く用いられ,臨床の場で生かされることを強く願っている.(本書序文より) 《目次》 第1章 医学体系における血液浄化療法第2章 血液浄化療法における透析技術認定士の位置づけとその業務第3章 血液浄化療法に関連した医学の基礎知識第4章 血液浄化療法の基礎第5章 血液浄化療法の工学的基礎知識第6章 血液透析機器・装置第7章 血液浄化療法の実際第8章 各種血液浄化と身体に及ぼす影響第9章 血液浄化療法の事故と対策第10章 腹膜透析第11章 腎不全患者の病態生理第12章 腎不全患者治療の実際第13章 特殊患者に対する血液浄化療法第14章 臨床検査第15章 透析室の運営管理第16章 腎移植の概要第17章 腎不全患者の心理と医療者のかかわり第18章 透析療法における倫理的問題第19章 透析と医療経済第20章 医工学
目次
医学体系における血液浄化療法
血液浄化療法における透析技術認定士の位置づけとその業務
血液浄化療法に関連した医学の基礎知識
血液浄化療法の基礎
血液浄化療法の工学的基礎知識
血液透析機器・装置
血液浄化療法の実際
各種血液浄化と身体に及ぼす影響
血液浄化療法の事故と対策
腹膜透析〔ほか〕
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