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出版社内容情報
《内容》 本シリーズはわが国初の日本の作業療法士の手によるオリジナルの教科書として刊行され,全国の作業療法士養成大学・校の必須のテキストとして定着している.1999~2000年にかけて初版全12巻のうち第12巻「用語解説」を除く全11巻の大改訂を行い,各巻とも対象を学生に絞り込み,卒前教育のレベルで知っておくべき必要最小限の知識や技術についてコンパクトにまとめた.本巻はこのシリーズ別巻として,1999年4月の「理学療法士及び作業療法士学校養成施設指定規則」の改正施行に伴い導入された新科目「地域作業療法学」に完全対応すべく,そして2000年4月にスタートした介護保険法と地域での導入を前提に検討が続く障害者ケアマネジメントにおける地域作業療法を構築していくために,その最先端の考え方が提示されている. 《目次》 執筆者一覧 「地域作業療法学」の編集にあたって第1章 地域作業療法の理念と役割 はじめに 地域作業療法とは 1.地域作業療法の二つの意味 2.地域作業療法の定義 2-1 対象について 2-2 手段について 2-3 目標について 地域作業療法を構成する要素 わが国における地域在宅における作業療法のはじまり 地域作業療法の理念と目的 地域作業療法の役割と形態 1.地域作業療法の役割 2.地域作業療法の実施場所と形態 地域作業療法の対象 地域作業療法士の資質と倫理第2章 知識基盤 地域の理解 地域住民の「生活」の理解 「地域リハビリテーション」の理解 1.地域リハビリテーションの定義 2.地域リハ活動の歴史 3.地域リハの流れと援助システム 障害者の自立生活活動の理解 1.IL運動の展開 2.障害者の自立とは 3.障害者高齢者の充実した地域自立生活のための基盤とは 3-1 五つの基本原則 3-2 18のサービス資源 社会資源の理解 1.社会資源とは 1-1 社会資源の定義 1-2 社会資源の分類 1-3 ケアマネジメントにおける社会資源活用のキーポイント 2.高齢者と社会資源 2-1 介護保険の仕組みとサービス 2-2 その他の保健福祉サービス 2-3 インフォーマルサービス(NPOなどボランティア活動) 3.障害者と社会資源 3-1 身体障害者 3-2 精神障害者 3-3 障害児 ケアマネジメントの理解 1.ケアマネジメントとは 2.ケアマネジメントの機能 3.高齢者の場合 3-1 介護保険におけるケアマネジメント 3-2 その他のケアマネジメント 4.身体障害者の場合 4-1 社会的背景 4-2 身体障害者のケアマネジメントとは 4-3 身体障害者ケアマネジメントの流れ 4-4 身体障害者ケアマネジャーの役割と機能 4-5 身体障害者ケアマネジメントと作業療法士の役割 5.精神障害者の場合 5-1 社会的背景 5-2 地域生活の支援の視点 5-3 ケアマネジメントの定義 5-4 精神障害者ケアマネジャーの役割と機能 5-5 精神障害者ケアマネジメントと作業療法士の役割 6.障害児の場合 6-1 社会的背景 6-2 ケアマネジメントの背景になっているもの(理念) 6-3 ケアの原則 6-4 ケアマネジメントの理念 6-5 ケアマネジメントの実施体制 地域における「連携」とネットワークづくりのあり方第3章 評価・治療および指導援助の実践過程 在宅地域高齢者・障害者の地域作業療法計画の特徴 地域作業療法の実践に必要な指導・援助技術 1.日常生活活動能力(ADL技能:Activities of Daily Living)の改善に向けた援助 2.生活関連活動能力(APDL技能:Activities Parallel to Daily Living)の改善に向けた援助 3.社会参加活動能力の改善(地域および社会生活の拡充)に向けた援助 4.福祉用具の適用(選定と活用)に向けた援助 5.住環境の整備と適応に向けた援助 6.集団機能の活用 7.リハビリテーション介護の実践に向けた援助 8.家族を支えるための援助 9.社会資源の活用に向けた援助 10.自助グループ活動の支援 11.ケアマネジメントによる生活援助 「在宅ケアアセスメント」とケアプランの立案の過程(家族関係のみかたと援助を含む) 1.高齢者 1-1 アセスメントの考え方と必要な項目 1-2 ファミリーケアの必要性 1-3 ケアプランの立て方 2.身体障害者 2-1 在宅ケアアセスメントの視点 2-2 在宅ケアプラン作成の実際 3.精神障害者 3-1 家族関係のみかた 3-2 家族対応の視点 4.障害児 4-1 何をアセスメントするか 4-2 どのようにケアプランを立案するか 個別作業療法実践の過程 1.高齢者 1-1 作業療法士による作業療法ニーズの把握と本人・家族との確認 1-2 対象者と家族の能力評価 1-3 作業療法計画の立案 2.身体障害者 2-1 訪問作業療法の流れ 2-2 チームアプローチ 2-3 作業療法の役割 2-4 訪問にあたって 3.精神障害者 3-1 訪問作業療法の四つの型 4.障害児 4-1 乳児期 4-2 幼児期 4-3 学齢期 4-4 青年期第4章 地域作業療法の実際 高齢者・障害者の地域作業療法の実際 1.高齢者 1-1 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)における作業療法士の活動 1-2 老人保健施設(介護老人保健施設)における作業療法士の活動 1-3 訪問看護ステーションにおける作業療法士の活動 1-4 介護支援サービス(ケアマネジメント)の実践-その基礎知識- 1-5 保健所における作業療法士の活動 1-6 市町村における作業療法士の活動 1-7 在宅介護支援センターにおける作業療法士の活動 1-8 社会福祉協議会における作業療法士の活動 1-9 介護実習・普及センターにおける作業療法士の活動 2.身体障害者 2-1 脳卒中(片麻痺) 2-2 慢性関節リウマチ 2-3 頸髄損傷(四肢麻痺) 2-4 筋萎縮性側索硬化症 3.精神障害者 4.障害児 4-1 事例1(男児1歳9カ月/脳性麻痺) 4-2 事例2(男児8歳1カ月/脳性麻痺/身障手帳1種1級) 4-3 事例3(男性31歳/脳性麻痺,両股関節麻痺性脱臼,脊柱側弯症,頸椎症/身障手帳1種1級) 寝たきり・介護予防としての作業療法の進め方 1.機能訓練事業 1-1 事業のねらい 1-2 事業の展開 2.介護予防・生活支援事業 2-1 転倒予防 2-2 痴呆予防・閉じこもり防止 訪問作業療法の展開 1.事例1 1-1 初回訪問時評価 1-2 ケアプラン 1-3 アプローチ内容 1-4 結果 2.事例2 2-1 初回訪問時評価 2-2 ケアプラン 2-3 プラン実施 2-4 結果 通所・通院作業療法(精神科デイケア)の展開 1.精神科デイケアに求められたこと 2.社会復帰を成功させるためのデイケアプログラム 3.デイケアの有効性と課題 生活環境整備 1.生活環境整備に関する注意事項 2.代表的な住宅改造内容 2-1 通行幅員の確保 2-2 屋内の段差解消 2-3 屋外の段差解消 2-4 手すりの取り付け 2-5 照明・色彩への配慮 2-6 冷暖房への配慮 2-7 避難経路の確保 3.福祉用具とは 3-1 福祉用具プランニング 3-2 福祉用具の適用に関する基本的な注意事項 4.代表的な機器の適用法 4-1 電動ベッド 4-2 褥瘡予防用具 4-3 車いす 4-4 歩行器 4-5 歩行補助杖 4-6 移乗用具 4-7 腰掛け便座 4-8 入浴補助用具 4-9 段差昇降機 4-10 段差解消機 4-11 コミュニケーション 地域作業療法行政活動 1.厚生行政と国,地方公共団体の役割 2.地方公共団体における作業療法士の役割 3.地方公共団体で働く作業療法士の活動方法 索引