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出版社内容情報
《内容》 現在我が国では,地域の特性に応じたさまざまな形で地域リハビリテーションが実践されている.本書は,保健医療職種として養成されている作業療法士,理学療法士を対象に,卒前教育で修得した知識や技術を地域リハビリテーションの現場で活用していくための理念と方法論について,特に都市型施設で経験の深い著者らが丁寧に解説したものである.地域リハビリテーションにおける多職種の総合的な機能化を実現するためのケアコーディネーションについても,医師などそれぞれの実践者から具体的な技術論が提示されている. 《目次》 第1部 総論 第1章 地域リハビリテーションを構成する関わりには何があるか 地域リハと病院リハとの違い 患者からクライエントへ,治療からサービスへ/“通所できるのか?”から始まるサービス/不可欠な家庭の協 力/地域に根づいた施設/協業としてのチームワークの重要性/医師の常駐しない施設で働くこと/行政の中 での理解は?/訓練内容の違いは何か?/地域リハにおけるPTとOTの違いは? 第2章 地域リハビリテーションの実践方法―すみだ福祉保健センターの例(1993年当時) ケースの発見方法と課題/リハビリテーション計画立案の方法/再評価,追跡の技術/チームワークの具体 的方法/事業運営の方法 第3章 イラストでみる地域リハビリテーションの実際 ・機能訓練からデイ・サービスへ,難病とその合併症により入退院を繰り返しながらも体力維持をめざす ・医療サービスの必要性が大きいので紹介しつつ前向きな姿勢をひきだす.機能訓練からデイ・サービスへ ・遠方のリハ専門病院から介護指導を受けず在宅に戻った直後の生活安定への援助.長期にアプローチすること によって歩行の可能性等の効果をねらう ・屋内歩行自立レベルで独居ケース.安全な外出方法の検討,電動車椅子の運転訓練 ・保健所との連携,通所サービスと訪問サービスの連携 ・訪問看護,訪問リハと一体になって,閉じこもり状態から通所参加を生活の中に定着させる ・病院リハから在宅生活へのスムーズな移行を促し,本人,家族が新しい生活スタイルを形成していく段階を支援 する第2部 技術とマネージメント―通所を中心とした目標と技術― 序論1.地域リハビリテーション業務に従事する者に求められる技術について 理学療法士・作業療法士は地域リハビリテーションの実践でそれにふさわしい技術を求められている/地域リハ ビリテーションで重要となる技術は現場によって特性が出る/地域リハビリテーション従事者に求められる技術 群について 序論2.地域ケアにおけるケアコーディネーション 総説/在宅ケアにおけるケアコーディネーションの全体像/ケアコーディネーションのプロセス/地域ケアコー ディネーションを支える技法とは 第1章 対象者の理解を深め,良い援助関係をつくる 在宅で援助を行っていくということ/対象者をよく理解するために/理解と援助のための基本的な知識と態度/ 自分のこころを道具にする時に大切となる援助者どおしの支え合い 第2章 疾病の増悪を早期に発見,防止する―生活の危機を軽減する― 医学的問題の概要/医療的管理,リスク管理/救急と対応 第3章 身体活動を支える―地域理学療法の目標と技術 地域理学療法の基本的視点/地域理学療法の目標/地域理学療法の技術 第4章 その人にあった活動方法を育てる―地域作業療法の目標と技術 個別事例の評価/作業療法の目標設定/アプローチ/地域リハビリテーションにおける作業療法の発展をめざ して付録 主な用語解説:制度,事業,その他 身体障害者福祉法関連/老人福祉法関連/老人保健法関連