高次脳機能障害者の世界―私の思うリハビリや暮らしのこと

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  • サイズ A5判/ページ数 152p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784763910523
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C3047

目次

高次脳機能障害者になるということはどういうことですか?
山田さんの脳はどのように壊れているのですか?
障害について、ご本人にどうやって説明すればわかりやすいのでしょうか?
障害をもって以来、脳の研究成果について興味をもたれているそうですが、日頃、どのようなことを通して勉強されていますか?医療の専門家でなくとも、障害をもったご本人や家族が脳について科学的な知識を得ることは必要ですか?
ピアカウンセリングをされるようになった経緯を教えて下さい
本人にとってリハビリは長く病院でやるよりも、早いうちに自宅に帰って、慣れた環境で生活していくほうがいいものなのでしょうか?医療制度の中でリハビリ日数が制限されていく状況のもとで効果的なリハビリをどうやって行っていくべきかと考えています
山田さんご自身は医師でもあり、リハビリにも医師として関わったご経験があります。もしご自身が高次脳機能障害のリハビリに関わるとすれば、どのような方法で取り組もうと思いますか?
ご著書の中で「毎日の生活がリハビリ」と書かれていますが、その意味について聞かせて下さい
高次脳機能障害をもった人で、感情のコントロールがむずかしくてすぐにカッとなってしまう方が多いのではないかと思います。そんな時、接し方次第でうまく対処できる方法はないかとよく思うのですが
「うつ」が高じて自殺を図る人がいるということはリハビリ関係者の間でも知られています。それを回避するために何が必要と考えますか?〔ほか〕

著者等紹介

山田規畝子[ヤマダキクコ]
1964年(昭和39年)1月5日香川県高松市に生まれる。高松高等学校を卒業後、東京女子医科大学に入学。6年生の時に最初の脳出血を起こし、持病のモヤモヤ病が判明するが、後遺症もなく1988年(昭和63年)に卒業、整形外科医師として同大付属病院に勤務。26歳で郷里の高松に戻り、香川医科大学(現・香川大学医学部)に勤務。実家の山田整形外科病院の院長になって間もない33歳の時、脳出血により脳梗塞を併発、高次脳機能障害を診断される。リハビリテーション科医師をめざして愛媛県伊予病院に勤務するが、37歳で三度目の脳出血に倒れる。半側無視など新たな後遺症が加わるが、姉が運営する老人保健施設の施設長として社会復帰する。2004年2月、発病当初からの自分の症状や生活の中のリハビリテーションなどについて書き綴った著書『壊れた脳 生存する知』が出版され、大きな反響を呼んだことを機に施設長を辞し、執筆と講演活動を通して高次脳機能障害に対する社会的認知を広げることを第二の人生のライフワークとして活動を始めて現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

itokake

16
私の母が約2か月前に脳梗塞で倒れ、高次脳機能障害がでている。現在、回復期リハビリ病院でがんばっている。そんな母の助けになりそうな知識を求めて、本書を読んだ。Q&A形式で、参考になる箇所も多い。だけど、なんだか腑に落ちないまま、取り残されることも多かった。そんな読書体験を通して、高次脳機能障害の難しさと思い知った。例えば、半側無視。「(右、あるいは左に)モノは存在しない」としか言いようがない。ないことの証明は不可能。リハビリする側も試行錯誤している。脳はブラックホールよりも未知というが、本当だな。2024/02/13

ヘル・Wの空中庭園

2
仕事の関係で必要性を感じて読んだ本。地元の書店で立ち読みしたところ、高次機能障害についての他の本はあまりにも専門的すぎるという印象だったので、こちらを購入。 語りかけるような口調で丁寧に説明してあるし、難しい専門的な内容も噛み砕いて書かれていて、とても分かりやすかった。目から鱗が落ちるおもい。何よりも、ご自分が高次機能障害という障害を持つ立場で、日々感じておられることを書いてあるのがいい。なかなか介護を受ける側の相手の気持ちになって考えることができないでいる自分自身について反省するきっかけをもらえた気が2010/01/13

KEI

0
本書の著者は当事者であり、現役の医師でもある。現在は、医師を続ける傍らで高次脳障害者に対するピアカウンセリングも行っているという。その経験を活かして書かれた本書は、「普段何気なく過ごしている日常」が高次脳機能障害者にとってどう見えているか、また、そのような「現実」にどう対処しているかを知ることができる良書である。本書を読んで、高次脳機能障害者にとってその症状に対する「気づき」や「客観視」がとても大切であるということを改めて感じた。2017/07/19

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