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出版社内容情報
《内容》 【原著者の序文より】 『ハンター・新しい手の外科』の書が手の外科が専門分野として成長し,それを助け協力する専門分野としてのハンドセラピーの強力な発展が人々の認めるところとなった1990年代に贈る書である.この『ハンター・新しい手の外科』第3版は手の外科医とハンドセラピスト両者のもつ省察と効用を盛った書であり,両者の筆になる104章からなり,うち34章は新たに加えられ,15章は完全に書き改めたので実際には49の新しい章が加えられ,かつ他の55章も再考され手を加えられたのである. 本第3版では手の外科に関する部分を充実し,手の解剖,手の外傷の取り扱い,腱の炎症と再建,関節炎,熱傷,骨折,脱臼についても盛り込んだ.本版で大きく内容を拡げたのは神経損傷とそれによる機能障害,ことに腕神経叢に由来する末梢神経障害と胸郭出口症候群の神経障害に関するものである.本書に新たに取り上げたリハビリテーションの課題としては音楽家の上肢の問題,上肢欠損児,成人の義肢対策,筋力学,生体力学および機能障害と再就労評価の諸項目で,副子装着に関しては小児についても成人についても内容を充実させた.一方時代の経過に価値を減じることのないBunnell, Pulvertaft, Swanson, MaddenおよびBell-Krotoskiの筆になる古典ともいえる各章はそのまま残した.【監訳者の序文より】 わずかな手の障害であっても,それがその人の人としての機能を著しく障害することは,かりに読者諸氏の利き手の人差し指,あるいは中指の先端に小さな傷がついた場合に,どれほど日常生活活動が妨げられるかによってでもすぐ判断できよう.この意味で人間にしかない運動生理の司るところの運動器官のそのうちでも微妙繊細な機能の精髄を集約した手の機能は極めて重要であり,しかもその診断から社会復帰にいたる諸段階にそれ相応の困難極まる問題が派生するのである.ここに生命維持のための植物生理機能に依存する人間以外の他の動物にも備わっている内臓器官とは手がまったく次元を異にする器官であり,それだけにその障害を対象とする手の外科の内容の深さを重ねて強調したい.手の外科とハンドセラピーのバイブルです. 《目次》 I.基本的な考え方 - その目指すもの,心理的側面,および解剖 II.評 価 III.外 傷 IV.骨 折 V.拘 縮 手 VI.腱 VII.神経損傷VIII.再 接 着 IX.熱傷と凍傷 X.Dupuytren病 XI.関 節 炎 XII.片麻痺と四肢麻痺XIII.バイオフィードバック XIV.切断と義肢 XV.副 子 XVI.ハンドリハビリテーションと職業復帰-労働者,技術者,芸術家における-XVII.ハンドリハビリテーション部門の意義