目次
はじめに 河井敏孝(河井寛次郎記念館館長)
刊行に寄せて(河井寛次郎と棟方志功(石井頼子(棟方志功・孫 棟方志功研究家))
拝啓 紅葩先生(黒田悟一(黒田辰秋・孫 公立中学校教諭))
“民族造形研蒐〓”に出会って(永田雅之(ギャラリー飛鳥主宰))
河井寛次郎翁との御縁(水野克比古(写真家)))
写真と言葉 河井寛次郎記念館と河井寛次郎の言葉
河井寛次郎記念館 館内図
河井寛次郎・記念館 略年譜
河井寛次郎の言葉 釈文
おわりに 心よりの感謝をこめて(鷺珠江(河井寛次郎記念館学芸員))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
99
1月末にNHK日曜美術館で「美は喜び 河井寬次郎 住める哲学」を懐かしく見た。すると書店で、昨年出版された記念館開館五十周年記念の写真集に出会う偶然。河井さんが住まい兼仕事場として心を込めて整備した建物・家具・調度の魅力を余すことなく伝える美しい写真の数々。棟方志功さん揮毫の看板、柳宗悦さんから贈られた柱時計、濱田庄司さんからの箱階段、河井さんの人への思いやりに溢れた囲炉裏場など、もう少し詳しい説明があってもいい気がするが、その代わり、あの河井さん独特の書体による含蓄ある言葉の色紙の数々が頁を飾っている。2024/02/13
ふう
21
何度も訪ねたのに、いつも発見がある。迷いが生じたとき、力づけられた不思議な場所。この記念館の美しい写真がお蔵入りにならなくて良かった。建物自体のもつ力、寛次郎の言葉の力、ともにかけがえのない存在。「おどろいて居る自分におどろいて居る自分」 「助からないと思っても助かって居る」2024/06/12
bluelotus
10
★★★★☆ 建物の真ん中の空間が抜けていて、飾られた作品自体もドキドキワクワクするような物(どこか岡本太郎チック(笑))が多かったこともあって、何だか受け入れられていると感じた記念館。記念館の開館50周年記念の写真集ではあるものの、それぞれのページにある寛次郎さんの書もまた見応えがあった。猫のえきちゃんの名前の由来も漸くわかって満足(笑)いろんな人を愛し、愛された人生だったんだなぁということが伝わってくる本だった。2024/02/22
kaz
0
シックな雰囲気が素晴らしい。京都に行ったら、ぜひ訪れてみたい。図書館の内容紹介は『昭和12年、河井寛次郎自らが設計し、兄を棟梁とする大工一行によって施工された邸宅は現在、記念館として一般公開されている。令和5年に開館50周年を迎えた記念館を、河井寛次郎の言葉とともに豊富な写真で紹介する』。 2023/12/23