ああ、そうかね

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ああ、そうかね

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784763804020
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0030

内容説明

短篇の巧者が紡ぐ味わい深いエッセイ集。洛北界隈から、時にパリの街角で。なにげない世相・風俗から、映画や文学に至るまで、折々に綴られた68の掌篇を収載。

目次

バスの乗客
道端文芸
当世コンパ情景
なんだか空しい
臘梅忌
電話のある場所
読者の一筆
映画館
トイレットピア
死者が立ち上がる〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナハチガル

18
フランス文学者によるエッセイ集。昔、小説『コーマルタン界隈』を読んで感動して、久々に手にとってみた。読み始めてみると、なんだかじじむさい感じがして中断しようかとも思ったが、ちょっと我慢して読んでいると、やがて少しずつ著者の語り口に引き込まれていった。最初の違和感は、単にこっちがせわしなくなっていただけなのかもしれない。全く知らない作家や詩人と話にしても、世界的に有名な作家の話にしても、同じトーンで語られ、同じように味わえる。文芸と人と人生を愛しておられたということがひしひしと伝わる。良い本です。A+。2024/10/31

きりぱい

10
そこはかとない茶目っ気とほろ苦さがいい。時代は古いけれど、パリや京都界隈での出会いや見かけたものを軽口で言葉にする文章が面白い。フランスでの会食で、「タバコは止めました」というフランス語がよどみなく言えるようになった代わりに何を失ったかとか、期外収縮の話などで屈託なく綴るかと思えば、アンダソンがらみのいい話や、大原富枝と色川武大のエピソードで切なくさせたりする。なんとこの先生、読んで感銘を受けると未知の作者にハガキを送ったりするのだ。愉快。ちらりとだけど犀星や幸田文、小沼丹が出たのもよかった。2011/07/13

hikarinohe

3
ふわっとかるい空気感が好き。ただこの著者の書く描写が好きなので、描写を織り込む余地のあるもう少し長い文で書かれた、随筆なり小説なりの方が好み。2014/09/21

7kichi

2
タイトルのこの台詞、想像したとおり小津映画でもおなじみの俳優の台詞だった。2015/10/07

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