内容説明
京に生まれ、京に育まれ、京に咲いたさまざまな美のかたち。京の仏教美術から浮世絵、茶の湯と祭、和菓子にいたるまで、時を越えて現在に息づく文化と美意識の源流を探り、その本質と背景を照射する―。これはまた、京都という町の輪郭を描き出すひとつの試みでもある。
目次
京の輪郭
京の仏たち
鳳凰堂の荘厳
洛北の浄土
木喰―京の足跡
生活と絵画―鑑賞史試論
町衆の茶の湯
祇園会と日吉山王祭
かぶきの世界
角倉素庵―嵯峨本の世界
中村内蔵助と光琳
上方の浮世絵とその周辺
京の浮世絵―祐信と井特
東山の書画展観
銅版画における江戸と上方
京菓子