目次
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む(柿本人麿呂)
田子の浦にうちいでて見れば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ(山部赤人)
奥山にもみぢふみわけなく鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき(猿丸大夫)
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも(安倍仲麿)
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)
花の色はうつりにけりないたづらにわが身によにふるながめせしまに(小野小町)
これやこの行くも帰るもわかれては知るも知らぬもあふさかの関(蝉丸)〔ほか〕
著者等紹介
木積凛穂[コズミリンスイ]
7歳から書道を始め、1999年教室を開設。「modern 書 art」作家として2006年より国内外で個展を9回開催。2009年、「国際手書き文字ART展」での受賞作が、中国政府「ハルピン書法家協会」より「栄誉賞」を授賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



