内容説明
わが国の女性の服飾は、時代ごとの影響を受けて様々な変容を遂げてきた。西域の香りを伝える奈良朝の豊かな色彩と文様表現、十二単の優雅な王朝美、室町時代の辻が花、絢爛豪華な桃山の装束、そして慶長・寛文小袖や友禅染に代表される、洗練された意匠と高度な技が織りなす江戸の女性美。昭和初期の染織技術の粋を尽くして忠実に復原された、これら各時代の装束を実際に着装した姿で紹介。美しい結髪の数々も時代考証に基づいて再現する、華麗な女性風俗絵巻。
目次
古墳時代―織殿参進の織女
奈良時代―歌垣
平安時代―祭のころ
鎌倉時代―物詣の女房
室町時代―諸職の女たち
桃山時代―醍醐の花見
江戸時代前期―遊里の女たち
江戸時代中期―小町踊り
江戸時代後期―京女の晴着
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
11
《私‐図書館》【再読】古代時代〜江戸時代の衣装を着た女性。髪型・メイクが、時代によって変わる。実際に見た方が、素敵。ちょっと違和感は、あるけどね。2012/05/21
aisu
4
昭和時代にあるいきさつで、古代から江戸時代までの女性の衣装が復刻、再現された。その写真集。再現には職人が英知の限りと執念を尽くしたとか。昔の絵だけではわかりにくい、実在としての布地の質感や染色、それを人が着ている感じ、当時推測される化粧、髪型も再現。2009/08/26
堆朱椿
3
再現された各時代の女性の衣服。実際に着ている写真がメインなのが嬉しい。全く実物が残ってない時代の衣は絵などのイメージから作るしかなく現代ぽいのは仕方ないのだけど、できれば忠実に再現した物と、推測で再現した物、こうするしかなかった物をもっと詳しく解説入れて欲しかった。文庫サイズは勿体ない。大きい版で出してほしい。2016/01/30
びっぐすとん
2
図書館本。面白そうなので借りてみた。化粧が怖い・・。絵巻とか屏風絵だとよくわからなかった装束が写真ではっきり見れて良かった。テレビの時代劇はだいぶ現代風な着こなし方なんだな。上流階級でも今だとちょっとだらしないと感じられる着方だ。日本人の体形も今と昔では違うしね。風俗史なんだから髪飾りとか小物とか化粧方法も載ってたらなお良かったな。2016/03/29
hashira
0
再読。パラ見しても目に楽しい、古代から江戸時代までの女性のスタイル変遷2013/07/25