出版社内容情報
時間-空間をクィアする
「過去/現在/未来」「都会/地方」「大人/若者」――時間性と地理におけるこうした分析枠組み、あるいはそれを前提にしたヘゲモニックな「時間-空間」モデルを、クィア、トランスジェンダーの身体・欲望・実践から読み換え、新たな「時間性モデル」を構築した、クィアスタディーズの到達点。
「大都市規範性(メトロノーマティヴィティ)」「クィアな時間性」などの最重要概念を提示し、二〇〇〇年前後における文化理論の「時間論的転回」に、最も大きな影響を与えた金字塔的文献、待望の翻訳!
【目次】
日本語版への序文 かつて、あるクィアな時間に
第1章 クィアな時間性とポストモダン地理学
第2章 ブランドン・アーカイヴ
第3章 ブランドンを失わずにいること
第4章 トランスジェンダーの目線
第5章 テクノトピアズ:現代美術においてトランスジェンダー身体を表象すること
第6章 おいたしちゃダメ! オースティン・パワーズとドラァグ・キング
第7章 あの匂いは? クィアな時間性とサブカルチャーの生
訳者あとがき



