出版社内容情報
藤堂高虎(1556年から1630年)織豊期・江戸初期の武将・大名、藤堂藩初代藩主。
近江国犬上郡甲良荘の有力領主の次男として生まれ七人の主君に仕えたのち、豊臣秀長に見出され、主家滅亡後は大名となる。関ヶ原の戦いや大坂の陣では徳川方の先鋒として軍功をあげ、その後も家康・秀忠の側近として生涯を幕藩体制確立のために尽くした。戦巧者、築城名人として知られる高虎を新しい角度から描く。
【目次】
はじめに
第一章 大和豊臣家
1 生い立ち
2 主家を渡り歩く
3 羽柴秀長に仕える
4 秀長重臣時代
5 主君の死
6 朝鮮出兵
第二章 家康側近への道
1 大名への抜擢
2 関ヶ原の戦いの下工作
3 新型城郭の建設
4 築城と地域開発
5 天下普請の時代
6 大坂包囲網
第三章 最前線の藩
1 藩庁――伊勢津城
2 本城城下町
3 支城――伊賀上野城
4 支城城下町
5 街道と藩領支配
6 藩邸――駿府・江戸・京都・伏見・大坂
第四章 徳川公儀を創る
1 伊勢・伊賀への国替
2 将軍家の確立
3 大坂冬の陣
4 大坂夏の陣
5 家康の死
第五章 藩士群像
1 大名「家中」の形成
2 渡り奉公人と地方巧者
3 一門・股肱の臣
4 藩主家の誕生
5 藩祖の物語を紡ぐ
第六章 寛永政治への参画
1 女婿・小堀遠州
2 公武融和の実現
3 天下人たちの大坂城
4 幕政関与
5 高虎の死と遺産
参考文献
おわりに
藤堂高虎略年譜
人名・事項索引



