出版社内容情報
「私たちが外に出ると、通りは死体だらけだった」
「1937年12月。日本軍による史上最大の中国侵略が始まった――。」
歴史の争点になり続けるこの大量虐殺事件は、彼の地でどれほどの傷跡を、数多の人生に残し続けてきたのか。三〇名の生存者が語る、南京大虐殺の「本当の姿」。
南京大虐殺犠牲者記念館・南京大学歴史学院による共同学術成果
【目次】
過去の災難を忘れてはならない     
――陳徳寿の口述自伝 
二度にわたって人間の屠殺場から逃れた  
――李高山の口述自伝  
生きなければならないという責任感がある
――常志強の口述自伝  
最終的に、我々はなんとか逃げ延びた
  ――蒋樹珍の口述自伝  
日本人がきてから、年々苦しみが深くなるばかり
――王秀英の口述自伝 
 
長兄の死は、家族にとって永遠の悲しみだ
――王長発の口述自伝  
その後、「日本人」という三文字を耳にするだけで、とても怖くなった
  ――夏淑琴の口述自伝 
 
機関銃で人が掃射されるのを見て、私は恐ろしくてたまらなかった  
――岑洪桂の口述自伝  
私たちが外に出ると、通りは死体だらけだった
  ――濮業良の口述自伝  
あの頃、死者が出ない家族は一つもなかった
  ――余昌祥の口述自伝  
避難中、私たちが踏み歩いたのは、殺された同胞の遺体だった
  ――祝再強の口述自伝  
穏やかで安らかな暮らしは、世界中の人々の願いだ
  ――馬庭禄の口述自伝  
当時、日本人は南京で、理由もなく人を見れば殴った  
――季培生の口述自伝  
鬼子が来て、私たちが花を育てていた温室をすべて焼き払った 
――王子華の口述自伝  
日本人は人を殺すのに理屈をつけない
――易蘭英の口述自伝  
 
命は本当に拾ったものだった  
――艾義英の口述自伝  
自分が知っていることを話すのは、私の責任だ  
――程文英の口述自伝  
この歴史を忘れてはならない 
――方素霞の口述自伝  
叔父は死んでいたが、目は開いたままだった  
―― 葛道栄の口述自伝  
私は南京大虐殺を証言する  
――石秀英の口述自伝  
日本の飛行機が我が家の幸せを粉々に壊した  
――阮定東の口述自伝  
私から言えば、大虐殺の犠牲者数は「三十万以上だ!」  
――路洪才の口述自伝  
日本鬼子が来ると、人々は大波が押し寄せるように必死に逃げた 
――伍秀英の口述自伝  
当時、中国の難民たちは皆、互いに支え合う不幸な人々だった  
――楊翠英の口述自伝  
川の水はすっかり血で赤く染まっていた
――傅兆増の口述自伝  
すべての生存者には、苦難の歴史がある
  ――?子清の口述自伝  
日本人の侵略は大家族をつぶした
  ――陶承義の口述自伝  
私はかまどの下に隠れて鬼子から逃れた  
――潘巧英の口述自伝  
私は三度も死にかけたが、それで

              
              

