出版社内容情報
苦しみさえ生む「愛着」と「欲望」から、人はなぜ逃れられないのか
愛、家族、あるいは共同体、国家――いつ打ち砕かれるかも分からない、そこでの「幸せな/よき生」を、なぜ人は追い求め、夢見つづけてしまうのか。
出口のない新自由主義社会における「私たちの欲望」への批評的介入を試みた、情動理論の“最重要文献”、待望の刊行!
「米国で最も尊敬され、影響力のある文学/文化研究者の一人」(ジュディス・バトラー)と評された、比類なき情動/クィア理論の批評家ローレン・バーラントが生涯をかけて辿り着いた到達点
【目次】
序章 現在のなかの情動
第一章 残酷な楽観性
第二章 直感する者たち
第三章 ゆるやかな死(肥満、主権、水平的な行為主体性)
第四章 ふたりの少女、でぶと痩せ
第五章 ほぼユートピア、ほぼノーマル
第六章 よき生の果ての袋小路
第七章 政治的なものへの欲望をめぐって
表紙イメージについての覚え書き
それぞれの袋小路で――『残酷な楽観性』訳者たちによる解題
内容説明
愛、家族、あるいは共同体、国家―いつ打ち砕かれるかも分からない、そこでの「よき生」を、なぜ人は追い求め、夢見つづけてしまうのか。出口のない新自由主義社会における「私たちの欲望」への批評的介入を試みた、情動理論の“最重要文献”、待望の刊行!
目次
序章 現在のなかの情動
第一章 残酷な楽観性
第二章 直感する者たち―歴史と情動的な出来事
第三章 ゆるやかな死(肥満、主権、水平的な行為主体性)
第四章 ふたりの少女、でぶと痩せ
第五章 ほぼユートピア、ほぼノーマル―『イゴールの約束』と『ロゼッタ』におけるポストフォーディズム的情動
第六章 よき生の果ての袋小路―『タイム・アウト』、『ヒューマン・リソース』と不安定な現在
第七章 政治的なものへの欲望をめぐって
著者等紹介
バーラント,ローレン[バーラント,ローレン] [Berlant,Lauren]
シカゴ大学英文学ジョージ・M・プルマン特別教授。文学研究者、文化理論家、編集者(デューク大学出版局Theory Q Series等)。2021年に63歳で逝去
岸まどか[キシマドカ]
ルイジアナ州立大学研究員。ルイジアナ州立大学大学院博士課程修了(English・Women’s,Gender,and Sexuality Studies)
ハーン小路恭子[ハーンショウジキョウコ]
専修大学国際コミュニケーション学部教授。ミシシッピ大学大学院博士課程修了(English)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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