出版社内容情報
アメリカ現代文学の先駆的傑作、待望の新訳!
夢を求めてアメリカ社会の中で生き抜こうとした青年……。貧困と差別、性の在り方、資本家と労働者、宗教の役割、陪審制度と死刑問題、新聞の役割など、現代に繋がるアメリカ社会の断面を浮き彫りにしながら、その中に生きる人々の苦闘を描く。
(あらすじ)
第一次大戦後のアメリカ・カンザスシティ。貧しい伝道師の家庭から抜け出し、幸福な都会生活を懸命に追い求める青年クライドは、ホテルのボーイを経て裕福な伯父の会社に就職する。そこで出会った女工ロバータと恋に落ちるも、さらに社交界の令嬢ソンドラからも目をかけられ、上流社会に出入りする手がかりを得るが……。
内容説明
夢を求めてアメリカ社会の中で生き抜こうとした青年…。貧困と差別、性の在り方、資本家と労働者、宗教の役割、陪審制度と死刑問題、新聞の役割など、現代に繋がるアメリカ社会の断面を浮き彫りにしながら、その中に生きる人々の苦闘を描く。
著者等紹介
ドライサー,セオドア[ドライサー,セオドア] [Dreiser,Theodore]
1871年、米国インディアナ州の田舎町でカトリック系ドイツ人移民の貧しい家庭に生まれる。新聞記者見習いを経てジャーナリストとして身を立てた後、1900年に小説『シスター・キャリー』を発表したが、世に認められず、挫折感から鬱病となる。雌伏10年、作家として再起を果した後は、小説のみならず、旅行記、自伝、エッセー、戯曲、社会評論など多方面で活発に執筆し、1920年代、1930年代には米国社会のオピニオンリーダーとみなされるまでになる。1945年、死去
村山淳彦[ムラヤマキヨヒコ]
東京都立大学名誉教授。1944年、北海道生まれ。最終学歴は東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。國學院大學、一橋大学、東京都立大学、東洋大学で教職に就く。国際ドライサー協会顧問。おもな著訳書に『セオドア・ドライサー論―アメリカと悲劇』(南雲堂、1987年、日英友好基金アメリカ研究図書賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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