出版社内容情報
「ドイツ人」はいかにつくられたのか
国家成員が法制化され始めたナポレオン支配時代から、「民族的同質化」を極めたナチ時代、そして移民・難民の「統合」で紛糾する現代。常に「誰を国民とするか」で揺れ動いてきたドイツにおける国籍法の変遷を通史的、歴史社会学的に分析し、グローバル化の時代に国籍を問う意義を彫り起こす。
包摂と排除を隔てる「国籍」の歴史-社会-政治的展開を緻密に紐解く圧巻のモノグラフィー
内容説明
「ドイツ人」はいかにつくられたのか。包摂と排除を隔てる「国籍」の歴史‐社会‐政治的展開を緻密に紐解く圧巻のモノグラフィー。国家成員が法制化され始めたナポレオン支配時代から、「民族的同質化」を極めたナチ時代、そして移民・難民の「統合」で紛糾する現代。常に「誰を国民とするか」で揺れ動いてきたドイツにおける国籍法の変遷を通史的、歴史社会学的に分析し、グローバル化の時代に国籍を問う意義を彫り起こす。
目次
第1章 国籍とは何か
第2章 ドイツにおける国籍制度の始まり―諸邦における国籍の制定
第3章 ドイツの統一と国籍法―ドイツ最初のドイツの国籍法に向けて
第4章 ドイツ帝国と国籍法―「ドイツ国民」の国籍法へ
第5章 ヴァイマル期のドイツ国籍―国籍の「エスニック化」とその限界
第6章 ナチ体制下の国籍政策―国籍政策のエスノ人種的な転換
第7章 連邦共和国の成立と国籍法―「血統共同体」としてのドイツ国民
第8章 一九九九年の国籍法改定に向けて―ドイツ国籍の「脱エスニック化」
第9章 「移民国」ドイツの国籍政策―ドイツの新たな「ネーション・ビルディング」
終章
著者等紹介
佐藤成基[サトウシゲキ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)。法政大学社会学部教授。専門は国家とナショナリズムの比較研究、歴史社会学、社会学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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