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出版社内容情報
貧困に釘付けられた「主婦」たちは、新宗教に規律と居場所を求めた──。
推薦・田中優子氏(法政大学前総長)
なぜ女性たちは、古い家族観を振りかざす宗教にからめ取られるのか? 本書から、女性たちを追いつめてきた社会の歴史が見える。
女性たちを「主婦」として家に縛りつける、日本の法制度と雇用システム。逃げ場のない女性たちは、新宗教に魅了されていく。
新宗教が一気に信者数を増やした80年代、自立を奪われた「主婦」たちを取材した著者が見たものとは。政治と新宗教の癒着がつくりだす、「女性の貧困」の正体。
内容説明
貧困に釘付けられた「主婦」たちは、新宗教に規律と居場所を求めた―。
目次
第1章 父の「お妾さん」をめぐる旅(母の願いと私の「自立」;旅のはじまり;女性の魅力は顔や体じゃない;「妾」に活字を与えていた父;父の愛人たちから学んだこと)
第2章 「女性の自立」はどこで挫折したのか(社会進出する女性たち;女性の貧困元年;「総合職」と「一般職」;バックラッシュ;バブル崩壊;派遣労働の拡大;安倍政権の「女性活躍」)
第3章 現代を生きる女性の貧困(高齢女性の貧困;「年金」格差;介護保険事業;地域の「助け合い」から;家事労働は「労働」か;非正規雇用と公務員;公務非正規女性全国ネットワーク)
第4章 新宗教の家族観と八〇年代の「主婦」たち(「生長の家」と「日本会議」;「旧統一協会」と日本の政治;生長の家;優生保護法と「生長の家」;実践倫理宏正会;三指の教え;すべてを受け容れる「妻の役割」;三〇年ぶりの「朝起会」;創価学会;世界平和統一家庭連合;「旧統一協会」と現代のバックラッシュ;八〇年代の「主婦」たち;「不安」につけこむ新宗教)
著者等紹介
いのうえせつこ[イノウエセツコ]
1939年岐阜県大垣市生まれ、フリーライター。県立大垣北高校・京都府立大学卒。子ども、女性、平和などの市民運動を経て女性の視点で取材・執筆・講演活動を行う。一般社団法人日本コンテンツ審査センター諮問委員。一般社団法人AV人権倫理機構監事。NPO法人精舎こどもファンド代表。NPO法人あんしんネット代表。著書として、『チヨさんの「身売り」:歴史に隠された女性たちの物語』、『新宗教の現在地:信仰と政治権力の接近』、『ウサギと化学兵器:日本の毒ガス兵器開発と戦後』(以上花伝社)、『子ども虐待:悲劇の連鎖を断つために』、『女性への暴力:妻や恋人への暴力は犯罪』、『高齢者虐待』、『多発する少女買春:子どもを買う男たち』、『買春する男たち』、『新興宗教ブームと女性』(以上新評論)、『主婦を魅する新宗教』、『結婚が変わる』(以上谷沢書房)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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