出版社内容情報
「手毬良寛」の裡に潜む、知られざる人間良寛の貌
良寛の遺した和歌、漢詩、俳句、書簡、遺墨等を手掛かりに、徹底したテクスト・リーディングを通じて浮かび上がる、生涯を覆いつくした「渇き」と、彼を突き動かした「訪れ」。
純粋無垢と簡素清貧の象徴――既成の良寛像の先にある、近世と近代を架橋する新たな良寛の実像とは。
内容説明
「手毬良寛」の裡に潜む、知られざる人間良寛の貌。良寛の遺した和歌、漢詩、俳諧、書簡、遺墨等を手掛かりに、徹底したテクスト・リーディングを通じて浮かび上がる、生涯を覆いつくした「渇き」と、彼を突き動かした「訪れ」。純粋無垢と簡素清貧の象徴―既成の良寛像の先にある、近世と近代を架橋する新たな良寛の実像とは。
目次
「異人」の貌
児童との遭遇
遁走譚
「家出」考
杖と望郷
路傍の眼窩
不安と自由
「世の中」としての草庵
「乞食」考
歩けば、良寛〔ほか〕
著者等紹介
武藤雅治[ムトウマサハル]
1951年、神奈川県平塚市に生まれる。元定時制高校教員。有機無農薬栽培農家。学生時代に岸上大作、吉野秀雄の歌集に感銘を受け、短歌を作り始める。『閃』『開放区』『弾』等の同人誌に参加。現在は、福島泰樹主宰「月光の会」、長澤ちづ主宰「ぷりずむ短歌会」に所属。また、坂井信夫らとともに「現代詩歌・湘の会」を運営する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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